占い師、予言者、預言者の違い

2022年7月27日

最近、易学や運命学をやっている者が国家を大事件を予測できないくせに大きな口を叩くなと、言っている占い師に対する文句のツイートを拝見し、あまりに自己本位で物事を一面からしか見ないで自分を棚上げしている書き込みにあきれましたが、それと同時に、これを見て「占い師」「予言者」「預言者」の違いについて少し調べてみたくなりました。
因みに、この発言をした方自身も天○春○先生の易学教室に通っている人で占いをかじっている人です。(笑)

それはさておき、まず普通的に考えて国家的事件、戦争、大災害等を何年も前に言うというと言うのが予言と考えるのではないでしょうか。
この場合で有名なのが、「ノストラダムスの大予言」です。
では、あれは占いでしょうか?
確かにノストラダムスはホロスコープを使っていた様ですが、それだけではあの予言は出来るものではないということは誰でもわかります。

そして、預言者ですが、一般的に預言者と聞いても予言者と何が違うの?と言った具合ではないでしょうか?
では、この予言者や預言者とはどんな人を指すのでしょうか?

予言者
占いや心霊術などを駆使し、未来に起こりうることを先読みし、それによって進言や警告を発する職業。

預言者
霊感によって神から預けられた言葉を人々に示し,警告する者
神の掟 (おきて) と教えを代表者・仲介者として人々に語りかけ,単に未来のことを予知させるだけでなく,
人々に神の律法と意志を銘記させ,善を勧め,苦しみをなぐさめることを使命とした。
ユダヤ教のモーセ・イザヤ・エレミアやイスラームのムハンマドらが有名。

それに対して占い師は次の様に書かれています。

占い師
占いを生業とする人物のこと。
個人の未来や心の内面など、現実的に不透明な出来事についてアドバイスをしてくれる。
占いの種類は、大別すると命・卜・相の種類に分かれ、目的に応じて良い占い師を選ぶことが必要とされる。
この様に未来を予測する点で、予言者は占いをツールとして使うこともある様です。
しかし、預言者は宗教が関係する未来予測や神の法律や意志であって私達占い師とは、やることも、言う事も明らかに違うものであることがわかります。

では、占いと予言とは同じなのか?と言いますと

予言
予言は、予言者が未来の事象に関して著述あるいは口述することにより生成される。
その過程は、予言者の意識活動による想起である。
この点において、予言は他の一般的な題材に対する創作活動と変わるところはない。
しかし、未来の事象を予測するのにその推論過程に関して合理的な説明がなく、専ら予言者の想起に拠っているにもかかわらず、その内容の当否を議論しようとするところに創作活動としての予言の特殊性がある。
予言には純粋に予言者の想起に拠るものの他に、何らかの道具あるいは情報を補助的に用いる占術の形態を採るものもある。
これら占いによるものも具体的な事象への適用については、占い師の予言想起の過程を経て生成されるものであり、合理的な説明を伴わないという点では広義の予言に含められる。
とされている様です。
それに対して占いは次の通りとなっています。

占い
様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。
とされています。

この様に予言は占いという技法も使いますが、あくまで補助的なものであり、
簡単に言うと、
・予言は、予言者の霊感によって感じる世の中の未来予測、
・占いは、色んな方法を使って人の未来や見えない部分を予測するもの、

であると言えます。

よって占い師が、国家の大事件を予測出来ないと言うのは的外れで、占い師は占う対象があって、はじめて未来予測も出来るのです。
そして、ことさら大災害が起こるとか、誰が死ぬという様なことは、常識のある人ならば、知っていても普通は言わないでしょう。
大災害を言いふらせば、キチガイ扱いされるだろうし、「貴方死ぬよ」とか誰々はいついつ死ぬと言うことは占い師のタブーの一つであるからです。
実際に、これをやって自己暗示にかかって亡くなった方もいたとのことですから。
それに占いは、当たれば良いというものでもなく、はずした方が良い占いと言うのもありますからね

また、人と言う意味では、皇極経世書や太乙神数などは、占いの範疇を飛び出しているとも言えます。
そして、この様なことを研究している人は今は凄く少ないとも言えます

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