太陽暦と太陰太陽暦

少し暦のことを細かく書きます。
「太陽暦」は、今私達が使っている暦です。
この暦はエジプト発祥の様ですが、おおいぬ座のシリウスが東の空に太陽が昇る前に昇るのを観測して1年を365日と定めたそうです。
しかし、この頃は1ケ月を30日として1季節を4ケ月として360日、そして5日は年の初めに祭日として追加した様です。

次に出て来るのが「ユリウス暦」です。
この暦はBC46年にローマのユリウス・カエサルによってつくられました。
この「太陽暦」は、1年は365日で4年に1回366日として閏年を設定しました。
その為、1年は365.25日となりました。
しかし、実際の1年(平均太陽年)は、現在では365.24189年です。
これを365.2422日で計算すると、
365.25-365.2422=0.0078日
1年で約11分差が出ます。
1日÷0.0078日=128年
つまり約128年で1日狂う計算になります。
それが、1280年経過すると10日も実際の太陽に動きと暦が狂う事になってしまったので、改暦して生まれたのが「グレゴリオ暦」で今私達が使っている暦です。

この暦は1528年にローマ教皇のグレゴリオ13世によってつくられましたが、この年は10月4日(木曜日)の次が15日(金曜日)とされて無理矢理10日削って修正した様です。
このグレコリオ暦には、ある法則があり、4で割り切れる年は原則閏年で366日になりますが、100で割り切れる年のうち、400の倍数でない年は平年(365日)とするとしています。
すると、1600年、1700年、1800年、1900年とあると、1600年のみが閏年となります。
このたった3日削っただけで、実は物凄く精密な暦となったのです。
(365日×3年+366日)×100ー3=365.2425日
1年を365.2425日としました。
すると、平均太陽年の365.2422日と比べると
365.2425-365.2422=0.0003日
1年で約26秒狂うだけになりました。
1日÷0.0003日=3,333.333
となり、約3,300年で1日狂う計算となります。
これが今私達が使っている「太陽暦」です。

それに対して「太陰太陽暦(旧暦)」はあくまで月の朔望を見て1年を計算し、ある程度の期間で太陽暦と帳尻を合わせるという暦です。
※朔は新月、望は満月です。
また、冬至、夏至、春分、秋分と言った二十四節気を入れることによって月(太陰)だけでなく、太陽の動きも取り入れたハイブリッドな暦です。
この暦は1月を朔から朔迄の日として、これを1朔望月と言いますが、29.53日としています。
しかし、実際の暦では29日の月(小の月)と30日(大の月)としています。
そして、二十四節気の中気によって月が決まると言う特徴かありますが、
「太陰太陽暦」の最後の暦である「天保暦」は「定気法を採用」してますので、節気は太陽の角度で決まりますので、1節気15度となり、中気から中気の長さは、29.44~30.46日ぐらいまで幅があり、平均30.44日です。
しかし、先ほどの1朔望月が29.53日と言うことを考えると、中気から中気の間に1朔望月がスポッと入ってしまう月が来てしまいます。
これを「閏月」としましたが、これも小の月の閏と大の月の閏があります。
これが大体2年~3年に1回来る事になります。
そして旧暦の規則としては「平山規則」がありますので、
1.新月を1日(ついたち)とする。
2.二十四節気の中気によって月名が決まる。
3.二十四節気の中気を含まない月に閏月を配置し、前月の月名に「閏」と付ける
4.暦中冬至を含む月を11月、
  春分を含む月を2月、
  夏至を含む月を5月
  秋分を含む月を8月
  とする。

この規則に沿って月を決めると言うものです。
そして19年で7回閏月を入れて「太陽暦」と帳尻を合わせると言ったものです。(メトン法)
つまり、19年×12ケ月+7ケ月=235ケ月
1ケ月29.53日×235ケ月=6,939.55日
それに対して太陽暦は1年が365.2425日ですから
365.2425日×19年=6,939.6075日
6,939.6075-6,939.55=0.0575日
で1時間23分の差しか出なくなりました。
少しわかりづらいかもしれませんが、「太陽暦」も「太陰太陽暦」らも良く考えて作られていますが、わかりやすいし、精度の点で言えば断然「太陽暦」です。
また、「太陰太陽暦」は暦がないと、いつが大の月でいつが小の月かわからないのも欠点です。
必ずしも大の月と小の月が交互に来るとはかぎりませんので。
そして、日本で「太陰太陽暦」が廃止された大きな要因の一つが閏年は13ヶ月ある事と役人の給与が年俸制から月給制に変わった事ですから。

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