土用は年4回季節毎にあります。

2021年2月26日

四季にある土用、四立の前18日、合計72日は、後漢の歴史家である班固による説が起源です。
班固は、「木、火、金、水の生ずる、七十二日なるは如何。土は四季各十八日に生ず。合して九十日、一時とす。土の四季に生ずる所以は如何。木は土なければ生ぜず、火は土なけれな栄えず、金は土なければ成らず、水は土なければ高くならず。故に五行のこもごも生ずるも土によるなり。土をもって四季に置き、分かれて四季に生ず。」として、木火金水は、全て土から生まれて土に帰るから、土が全ての根本であり、四季(木火金水)は全て土を含んでいると言う考え方を唱えています。

ですから、この考え方から四季に土用を配置すると言う考え方が出てきました。
因みに、昔は1年を360日で考えた為、1年を4で割ると四季の1季節は90日となります。そして1季節の90日をまた、5で割るとちょうど18日となるので、1季節を5で割った終わりの18日には土気を生じ、土が物を変化させるという意味で、土旺用事と言い、そこから土用となったそうです。
しかし冬は北の方合、亥、子、丑月、春は東の方合、寅、卯、辰月、夏は、南の方合、巳、午、未月、秋は西の方合、申、酉、戌月とすると、それぞれ生旺墓となり、墓は土ですから、四季に4つど土があることになりますので、丸々1ケ月となってしまいます。

だからむきになって土用には、方位取りはNGとか、引越しは駄目とかいうことはないんです。ただ夏の土用に動土や土撒き、土いじりや畳を上げるのは駄目といいますが、これは、普段動いていない土の中や家の下の細菌が夏の土用の暑さと湿気により活発に動いているのでそういう時にわざわざ細菌を撒き散らすとどうしても吸い込んでしまい、体に良くないと言う意味で、ごくごく普通のことです。

だから別に夏の土用に限ったことではなく、暑い間は、こういうことはやめておいた方がよく、引越し等(多少ドタバタすると1階等は影響あるかもしれないけれど、)神経質になつ必要はないんです。
基本的に「物を変化させる」という考え方からすると、方位取りで現地のものを持って来ることは、(土等)避ければよいですよ。ハイ
じゃないと年間90日は何も出来なくなって不便だし、道理に合いません。
それに上にも書いた通り土用が駄目なら墓(十二支の土)の月は全く何も出来なくなっやいます。それじゃ不便です。

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