昔々の九星の様なもの

2021年2月26日

九星が江戸時代に中国から入って来る前の九星の様なものがあるよってわかったら知りたくありませんか?
私は、物凄く知りたかったです。
何故なら、昔の文献は消失したとされていたからです。
室町時代の応仁の乱や戦国時代の戦乱、そして豊臣秀吉による陰陽道の弾圧等によってなくなったと聞いていたからです。それがひょっこりと顔を出していたのに気付かなかったとしたら。
でもそんなこと言っても良くわからないと思うので、ちょっとその中の一つだけ例を書いてみたいと思います。
当然難しい言葉は抜きにして書いてあります。

まず例えば、今年(庚子年)の8月11日に58才の人が方位と日を選ぶとします。
その時まず、8月11日は新暦なので、これを旧暦に直しますと、6月22日になります。

そして満58才は数え年で59才となります。
ここで計算します。

・子は十二支の一番始めなので、1
・6月は午月なので、7(子から数えて7番目)
よって
計算すると、
59才+1(年)+7(月)=67
67÷9=7余り4
となり、このを中心にして盤を作ります。
すると、

となります。
この盤は気学や干支九星と数字の配列が違います。
そこでこの盤に五行を付けます。
すると

となります。

ここで、次に中宮との五行の関係で方位を見ます。
因みにこの場合も干支九星や気学同様上が南です。
ですから、中宮の星が3(木)なので、

・南(6)水生木(相生)
・東南(8)木の比和
・東(7)木生火(相生)

が使える方位となります。

そして次にこの方位がいつ使えるかということは、上の盤が元になります。
すると、上の盤に10と20を足して行きます。

となり、これが1ケ月の日の盤となります。

例えば、さっき南は使えるとしていましたので、6日、16日、26日が使える日となります。

すると今年満58才の人が南は新暦の8月15日に使えるとなります。既に旧暦の6日、16日は過ぎていますので省きます。

また、東南は、8日、18日、28日が使える日となりますので、今年満58才の人が新暦の8月17日に東南を使えるとなります。ここでも旧暦の8日と18日は過ぎていますので省きます。
そして、東は7日、17日、27日が使える日となりますので、今年満58才の人が新暦の8月16日に東を使えるとなります。7日と17日は過ぎていますので省きます。

これで方位と使える日が取れるわけです。
これは、ほんの一例に過ぎません。
色々なやり方が存在していて逆にどれが正解かわからないとも言えます。
方位が取れない時の逃げの方法が書いてあるのあります。
でも面白いなあと思いました。そしてこれってよく考えると九星ですよね。
だから、九星の源流(ルーツ)を知りたいと思えば興味が湧いてきます。
詳しく知りたい方は有料blogに出ています。
※これって旧暦でなく新暦でやっても面白いですよね。

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