干支九星の基本的な考え方

「干支九星」は占いですから、当然「天地人」があり、天干・地支・九星を使います。
天地人の分類としては
天・・・天干(十干)
人・・・九星
地・・・地支(十二支)

となります。
そして、干支九星は、あくまで人間を見る術ですので、主に使うのは、九星になります。
これを忘れてはいけません。
私達は、鑑定では、「人間」を見るのですから、十二支を重視するわけでもなく、天干を重視するわけでもありません。
そして、その人に作用する気として地支があげられます。
だから、鑑定においては、九星を重視し、地支を加えて判断します。
そして、方位については、方位は地面の上を移動するのですから、地の力である地支に重点を置くのです。
そこで、「九星は事象、吉凶は干支」となるのです。

では、天干は?
と言うと、天の気なので、人にはなかなか扱えないと言われています。
そのため、望月先生の本でも天干に関しては、極めて記載が少ないのです。
だから、干支九星というからと言って干支に重点を置いて九星をサブ的に見ると言う事はありません。
間違わないで下さい。

しかし、それでも干支の勉強をしたいなら、「郭氏元経」を研究して下さい。
この本は、干支学です。
ただ、だからと言って全てが使えるとは限りません。
使えるものと、使えないものの振り分けは必要になります。
ですから、「郭氏元経」は基本的には理論の本と位置付けています。
ただ、それでも理論は知らなければいけません。
干支九星を勉強する者であるならば、いつかは、「郭氏元経」に挑んで頂きたいと思います。

そして、注意すべき点として、いわゆる「納音法」がありますが、最近これをよく耳にしますが、これは基本的には方位として使うのは、NGです。
また、巷で聞く納音法は実に不十分です。
当然、納音を見る場合
中宮納音との相生・相尅
・使う人の命との相生・相尅
・季節との旺相死囚休
・宮との相生・相尅

と様々な要素を本来は見なければなりません。
これが「郭氏元経」で出て来る納音の方位としての使い方ですので、吊宮の納音の意味だけで方位を取るというのは本当にナンセンスで、危ないです。
しかし、この「納音法」も理論として知っておくのは、大切です。
ついつい人は、物珍しい物に引かれますが、その術が何故今迄続かなかったのか?
と言うことも考える必要があります。
それは、納音だけで方位を取ると、大きな副作用が出るからと言うことです。
ですから、私達が方位を取る場合は、無難に九星や十二支の吉凶を優先するべきです。
そして、晩年、先生は苦慮の末、最終的に納音「土」を捨てたということが重要な意味を持っています。
それに最近でも、この「納音法」にこだわったばかりに、転落してしまい、人を嫉み、恨んで生活している人を知っています。
この意味は大きいです。
私達は、肝に銘じるべきです。

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