気学で年の運勢の見方、月の運勢の見方:同会法の理解

同会法とは

気学で今年の年運や今月の月運などを見る場合、基本的には同会法で見ます。
同会法では、その人の本命しか使いません。
そして同会法には
・同会
・被同会
があります。
この二つを合わせて同会法と言います。

本来、年運や月運を見る場合には、この二つを見て判断します。
つまり、
・同会する宮
・同会する星
・被同会する宮
・被同会する星

というのが、二つの本命の他に存在します。
この星4つと宮2つで判断します。
しかし、この判断の仕方が流派により色々と違いよくわからいと聞きます。
 
そこでここでの同会・被同会の解釈の仕方を説明しましょう。

同会の解説

■年運を見る場合、
後天定位盤の上に年盤を重ねてみた時の年盤の本命とその下にある後天定位の星との関係。

■月運を見る場合
年盤の上に月盤を重ねてみた時の月盤の本命とその下にある年盤の星との関係。

この場合、例えば一白本命の人の場合、六白年・四緑月なら
「一白は、坤宮で三碧と同会する」と言います。
この状態は、一白が月盤で坤宮にいて、その下の年盤の坤宮に二黒がいるという状況です。
一般的に同会は自動的に起こる事と言います。

被同会の解説

■年運を見る場合
後天定位盤の上に年盤を重ねてみた時の後天定位の本命とその上にある年盤の星との関係。

■月運を見る場合
年盤の上に月盤を重ねてみた時の年盤の本命とその上にある月盤の星との関係。

この場合、例えば、一白本命の人の場合、六白年・四緑月なら
「一白は、離宮で八白と被同会する」と言います。
この状態は、一白が年盤の坤宮にいて、その上の月盤の坤宮に九紫が載っているという状態です。
一般的に被同会は他動的に起こること、向こうからやって来ることと言いますが、今一つピンと来ません。

同会法

上の月運を例に挙げて解説すると、

1.同会する宮
その月の月運です。
但し、被同会の年運の方が運勢としては強いです。
上の例の場合なら、月運は坤宮の運勢ですが、その年は、一白は1年間離宮の運勢の中に居るので、離宮の運勢の方が大きく作用します。

2.同会する星
これは、その本命の人がその月に起こす行動です。
つまり一白命は、1ケ月は、三碧的な行動をすると言うことです。

3.被同会の宮
これは、その年1年間の運勢です。
上の例の場合だと、一白命は1年間離宮の運気で回っていると言うことです。

4.被同会の星
被同会の星は、年盤の本命の上に乗って来るので、その月に限り、影響を受ける星で、つまり起こって来ることです。
つまり、上の例の場合だと、一白命は、その月は八白的なことが起こって来る。
と言う事です。
ここから、他動的ということが言われる様になりました。

この当たりを総合的に判断したものが、本来の同会法です。

繰り返すと
1.同会する宮:1ケ月の運勢(弱い)
2.同会する星:1ケ月の行動(自動的)
3.被同会する宮:1年間の運勢(強い)
4.被同会する星:1ケ月だけ影響を受ける星(他動的)

です。
これで各宮と星の事象を運気・起こす作用・起こって来る作用に分けて考えれば良いわけです。
この様に理解すると同会・被同会の区別もわかりやすいと思います。

しかしこれを月盤で星がどこにいるか?だけで運勢を出している占い師もいるハズです。
それでは、片手落ちです。

また他には、
上の様に宮の意味を取らず、単に星の同会、被同会だけを見て、同会も被同会のその掛かる星の影響を受けるとする流派もあります。
その場合でも、
①同会80%、被同会20%の割合で星の影響を考える流派
②同会は良い影響だけ受け、被同会は良い影響、悪い影響両方を受けるとする流派
③同会する星との相生・相尅のみを見て、相生は吉、相尅は凶とする流派
他には、
④被同会は、被同会の星の人の影響を受けるという考えの流派
など色々あります。

そして、この同会法の源流は、周易の「承」と「乗」から来ています。

■「承」は、陰爻から見た場合、上に陽爻が載った場合です。
これを「陽爻を承(う)ける」と言います。
これが被同会です。

■「乗」は、陰爻から見た場合、下に陽爻がある場合です。
これを「陽爻の上に乗る」と言います。
これが同会法の大本です。

「承」と「乗」
「承」と「乗」

そして同会法は、九星術の四盤掛法(初免法)の影響も受けていますので、本来は、卜占で使う方法でしたが、いつも間にか、運勢を見る方法となっていってしまいました。

この四盤掛法は、原則星同士の相生、相尅、比和で見ます。

①一番掛け:時盤から月盤に掛ける。(原因・過去)
②二番掛け:日盤から年盤に掛ける。(現在)
③三番掛け:年盤から日盤に掛ける。(成行き)
④四盤掛け:月盤から時盤に掛ける。(結果)

となります。

この場合、
一番掛けの原因・過去は一白と六白で金生水と相生
二番掛けの現在は、  一白と五黄で土尅水で相尅(五黄で凶)
三番掛けの成り行きは、一白と六白で金生水と相生
四盤掛けの結果は、  一白と五黄で土尅水で相尅(五黄で凶)
と見て、過去の始めは良かったが、現在は良くない。最悪の状態であり、成行きが相生なので、今後は一時的には良くなるが、結果的にはまた、相尅と五黄で上手く行かないと見ます。
非常にアバウトです。
何にでも言える判断です。

話しはズレましたが、
結果として、同会法の場合は、同会・被同会の二つを考えないといけません。

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