子年子月子日の大黒天参拝

2020年12月30日

令和2年12月23日 庚子七赤年 戊子七赤 庚子六白 壬午三碧刻に府中にある「大國魂神社」を参拝しました。
この日は本当に良い天気でした。
最寄り駅は、南武線の府中本町です。
駅から歩いて5分程度でしょうか?
京王線の府中駅の方は開けていましたが、府中本町の方はいま一つですがやっぱり東京競馬場が近くにあるからでしょうか?
競馬の開催していない時はやっぱり人が少ない様です。
この神社の主祭神は、大國魂大神と言って出雲の大国主神と同じ神様なので、所謂大黒様に当たります。
ですから、子年子月子日にお参りしました。
本来は子刻のお参りなのでしょうが、神社が開いてませんのでしょうがありません。

大黒天が何故ネズミと関係するのか?は先ず、仏教の大黒天が神道の大国主命と同一視されていることを知らなけれななりません。
そして、その大国主命は、若い頃は、大穴牟遅神と(オオナムチノカミ)と言いました。
この大穴牟遅神が須佐之男命(スサノオノミコト)の娘、須勢理毘売命(スセリヒメノミコト)と出会って結婚する時、須佐之男命が大穴牟遅神に自分の娘を嫁にやる人物として十分かどうか試練を与えました。
または、自分の娘が男を紹介したので意地悪をしたもかもしれませんが、まずは、蛇の室(ムロ)で寝させ様としました。
しかし、須勢理毘売命は蛇に襲われない方法を大穴牟遅にこっそりと教え、比礼(ヒレ)という古代の女性が使ったスカーフの様な布を与えて「もし蛇がかみついて来たら、この比礼を三回振って打ち払って下さい。きっと蛇は大人しくなります」と教えました。
大穴牟遅神は言われた通りにすると、蛇はすっかり静まり、ぐっすりと眠ることが出来ました。
ところが、須佐之男命が与えた試練はそれだけではなく、次の日の夜、大穴牟遅神は、百足(ムカデ)と蜂の室に入れられました。
しかし、須勢理毘売命が今度は百足と蜂の比礼を渡して、昨日と同じ様に使う様教えたので、この日も大穴牟遅神はゆっくりと眠ることが出来ました。
そして須佐之男命は更に試練を課して来て、今度は鳴鏑(なりかぶら)と言う鏑の付いた矢を野原に射こみ、それを拾わせました。
大穴牟遅神が野原に入ると、なんと須佐之男は火を放ち、野を火で囲んでしまいました。
しかし、大穴牟遅神も結婚を認めてもらおうと必死ですから、この試練も乗り越えようとしました。
ところが、火に囲まれた大穴牟遅神は逃げ場を失って途方に暮れ、絶体絶命のピンチとなりますが、そこに一匹のネズミが現れて大穴牟遅神に向かって「内はほらほら、外はすぶすぶ」(内側は空洞で、出入口はすぼまっている。)と言って地面を踏む様に合図をしました。
ネズミの言う通り地面を踏むと、穴が開いて土の中に落ち込みました。
そして穴の中に隠れている間に火は通り過ぎて行き、大穴牟遅神は命をつなぎ止めました。
それだけではなく、そのネズミが探していた鳴鏑をくわえて持って来て、大穴牟遅神に差し出しました。
矢の羽をネズミの子供達がかじって遊んでいたのです。
火が野原を焼き尽くすのを目の当たりにした須勢理毘売命と須佐之男命は、大穴牟遅神は焼け死んだと思い、須勢理毘売命は泣きながら、葬式を道具を持って須佐之男命と一緒に焼け跡にやって来ました。
ところが、矢を握りしめた大穴牟遅神と再会したのです。
この後も須佐之男命の試練は続きますが、このことによりネスミは大穴牟遅神(大国主命)の眷属となりました。
これは古事記の話しです。

また、一方では大黒天の黒は水の色だから北方の神とされるので、北の十二支は子だから、ネズミとされたり、大黒天は豊穣の神なので、米を食べるネズミを管理しているとも言われています。

とにかくこの様に大黒天とネズミの関係は深いのです。
ですから子並びの日は大黒天(大国主命)の日なのです。

大國魂神社
大國魂神社

この写真は本当に神様がいる様です。
子日(水)と午刻(火)で火水(カミ)です。
逆光なので、写真を撮っている時も画像が良くわからず、偶然取れた写真ですが、ダイヤモンド富士ではありませんが、それに近いものがあります。
丁度神社の拝殿の真上に太陽が来ていますが、誰も気づいていません。

手水舎
手水舎

ここの手水舎も立派です。
すごく良い感じです。

大黒さんと恵比寿さんが揃って門の両脇でお出迎えしてくれます。

摂社の数々です。

大イチョウ
大イチョウ

御神木の大イチョウは、境内裏手にあります。
樹齢何年ぐらいでしょうか?太い木です。

御朱印
御朱印

御朱印もコロナ禍の影響で、御朱印帳には書いてもらえず、書置きのものになりました。

本当に良い神社でした。
正月であれば、かなりの人で本来はごった返す神社であることは間違えありません。
神様が降りてきて、ちょっとパワーを貰って来ました。
コロナ禍の中でも乗り切れる様に、そしてこれからも頑張れる様に。

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