過去にも暦の乱れはありました

2021年2月26日

今年の冬至近くに閏を入れるのか?入れないのか?議論になっているので、暦を見返してみました。
一応、明治38年(1905年)から令和13年2031年迄の夏至と冬至の日とその日の干支とその前後の甲子の日と日数を出してみました。
それでわかったのが、まず閏を置く原則は、夏至、冬至が甲午か甲午を超えた年に置くというのが原則ですが、イレギュラーな年がいつくかあって、まずは、大正5年(1916年)ですが、ここで冬至が癸巳であり、翌日が甲午日ですので、冬至はまだ甲午を超えてないにも関わらず、この時に閏を入れています。
つまり、直前の甲子から冬至まで29日しか経っていないのにもかかわらずです。
そして翌年大正6年(1917年)は、夏至が乙未で直近の甲子から夏至まで31日経っていて甲午を超えているのに閏が入っていません。

2019年の冬至もこの時と全く同じで癸巳であり、翌年2020年の夏至は乙未ですので大正5年から大正6年の時と全く同様なので、ここで閏を入れるというのでしょう。
そして、もう一つイレギュラーがあって昭和3年も夏至が癸巳であり、この年の冬至は丙申で直近の甲子から32日経過しています。だからこの年の夏至(癸巳)の時に閏を入れています。
多分、この年が過去の暦の中で一番厄介なのではないか?
と思います。
そして、これと同じ時は、令和13年の冬至です。

では、もし暦を原理原則通り作るとしたら、
・明治38年は冬至で閏を入れる。
—–この2回が変わります——————–
・大正5年の冬至ではなく、大正6年の夏至で閏を入れ、
・昭和3年の夏至ではなく、昭和3年の冬至で閏を入れ、
—–ここからは、今の暦通り————-
・昭和14年の冬至で閏を入れる。→ここで閏が冬至で2回続いてしまう。
・昭和26年の夏至で閏を入れる。
・昭和37年の冬至で閏を入れる。
・昭和49年の夏至で閏を入れる。
・昭和60年の冬至で閏を入れる。
・平成9年の夏至で閏を入れる。
・平成20年の冬至で閏を入れる。
・令和2年の夏至で閏を入れる。
・令和13年の冬至で閏を入れる。
となるわけです。

今の暦はどうなっているか?というと
・明治38年は冬至で閏を入れる。
・大正5年の冬至で閏を入れる。→ここで閏が冬至で2回続いてしまう。
・昭和3年の夏至で閏を入れる。
・昭和14年の冬至で閏を入れる。
・昭和26年の夏至で閏を入れる。
・昭和37年の冬至で閏を入れる。
・昭和49年の夏至で閏を入れる。
・昭和60年の冬至で閏を入れる。
・平成9年の夏至で閏を入れる。
・平成20年の冬至で閏を入れる。
・令和2年の夏至で閏を入れる。

しかしここで令和2年の夏至のところは、実は違う。令和1年の冬至で閏を入れるのが本当の暦だ。と言っているわけです。
つまり、原理原則通りの閏を採用すると、過去の暦が大幅に変わってしまうわけです。
ですから、今売られている万年暦の多くは、両方の意見の折衷案的なもので、それを近年においては、原理原則に近づけ様としている様に思えます。
ですから、令和1年の閏にしても、どっちが正しいという議論の答えはわかりません
ただ、令和1年で入れる閏は、閏の原則には基づいていないということはわかります。

また、たったこれだけのことが分かるためですが、結構時間と労力を使いました。
正直言って、面倒くさかったですが、やってみて九星の暦をより理解出来たと思います。