土用の丑の日にうなぎを食べる(最終版)

2021年2月26日

以前から7月~8月始めにかけての土用の丑の日にうなぎを食べることについて書いていますが、このことについて、最終的にどの様な意味があるのかを書いてみたいと思います。
時期的には、全くそぐいませんが。
ただ、これ以降は、この事については、新しい発見がない限り触れることはないと思います。

さて、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代安永・天明の頃(1772年~1788年)から始まったと言われており、有名なのは、平賀源内(1728~1780年)が発案したという説が有名です。
まず、うなぎの蒲焼は、こってりとした味付けで、今の様にクーラーや扇風機がある時代ではありませんので、暑い中食べたくなる様なものではかった様で夏はなかなか売れなかった様です。
また、うなぎ自体の産卵期が冬であり、産卵期前の秋から冬にかけて脂がのる一番美味しい時期を迎えるので、夏のうなぎは、うなぎとしては、旬ではなく、余り美味しいものではありませんでした。
(今の養殖うなぎと違い、この頃のうなぎは天然物ですから。)
そこで、俗説によると平賀源内がうなぎ屋に宣伝を頼まれたとされています。
そして、うなぎ屋から相談を受けた日が、たまたま丑の日だったから、「土用の丑の日に「う」のつくものを食べると縁起が良い」いう語呂合わせ考え付きます。

その上、うなぎは暑気払いに良いとして「万葉集」にも
石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ
(石麻呂(いわまろ)さんに申し上げます。夏痩せによく効くといわれているものですから、鰻を獲って食べなさい)
という歌を大友家持が詠んでおり、精のつくうなぎは、暑い夏を乗り切るには最適として「土用の丑の日」と言う看板をうなぎ屋に出させると、それにつられてうなぎを食べる人が増えて、土用の丑の日にはうなぎを食べる様になったと言われています。

しかし、「何故土用の丑の日に暑気払いをするのか?」を五行をもって考えてみると、夏の土用は一年で一番暑い時期であり、夏と秋の季節の変わり目の時期で、今の様に医療が発達しているわけでもなく、薬も漢方薬が主となっている時代にあっては、健康を害しやすい時期になっていました。
うっかりすると、人が死んで土になってしまうので、土用は五行の「土」とされてもいた様です。
そして、この「土」の働きを高めるのが、五行で言うと「火」になります。
「火生土」と火は土を生じるからです。
だから、夏の土用が最も危険な時期となります。
この土用の被害を食い止めるには、「土」の作用を押さえなければなりません。
「土」が用神とすれば、火は「原神」になりますので、いくら土を抑えても、この原神である火を抑えなければ、土の作用はいつまでたっても強いままです。
そこで「原神」火を抑えるのに火を尅す水を使ったのです。「水尅火」です。
水で火を尅して土の作用を抑えるのです。

土用を抑える図

そして土用は未月にあります。
十二支で見ると、この未の対冲(反対)に位置するのが「丑」です。
この丑は、今では1月の十二支(旧暦では十二月)ですから、冬の十二支であり、五行では土であり、水でもあります。
だから、土用の作用を抑えるには、未を冲する丑を使って未の力を抑えて、且つ水をもって火の力も抑えるとして、土用の丑の日に「水」に関係するものを食べればよいと考えた様です。
そこで、土用の丑の日に「丑(う)音」に通じて水の中に住むものとして、うなぎを食べる様になったと言われています。
本当かどうかは分かりません。