鬼門方位を欠く

2020年8月8日

昔の名家を見ると(京都御所などもそうですが、京都御所ではここに申(猿)を配置しています。)良く艮方位の土地を欠いている家があります。
普通、気学等で家相をしている場合、欠けは凶となりますので、この様なことは、考えられません。
しかしでは何故この様なことを昔の人はしたのでしょうか?
その理論はなんだったのでしょうか?
これは後天定位から出ています。
まず、おなじみの後天定位盤を見ると
北に(一白)坎、
東北に八白(艮)
東に(三碧)震、
東南に四緑(巽)
南に九紫(離)
西南に二黒(坤)
西に七赤(兌)、
西北に六白(乾)
と配置されています。
そして、各方位の両隣を見ると、
北(坎・水) →東北(艮・土)(水尅水)相尅※
東北(艮・土)→東(震・木) (土尅水)相尅※
東(震・木) →東南(巽・木)(木)  比和
東南(巽・木)→南(離・火) (木生火)相生
南(離・火) →西南(坤・土)(火生土)相生
西南(坤・土)→西(兌・金) (土生金)相生
西(兌・金) →西北(乾・金)(金)  比和
西北(乾・金)→北(坎・水) (金生水)相生
となり、他の方位同士は相生になりますが、東北方位(艮)の両隣だけは、相尅となります。
だから、この東北(艮・土)を欠いて北と東を繋げると、
北(坎・水) →東(震・木) (水生木)相生
となり、全方位が相生となりますので家を建てるとき艮の土地を欠いた家を昔は建てたのですね。短絡的と言うか何と言うか
今では全く考えられませんし、安易というか・・・・・
でも、それを御所がやっていた言うのですからすごいです。
因みに京都御所で、この様なところを見ようと塀に近づくと、お巡りさんがすぐ近寄ってきて職務質問されます。
本で見て知っていたので、ヒョコヒョコと塀に近寄って立ち止まっていたら、実際私がされました。

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