年月同盤の時の方位とり

2021年10月20日

令和3年10月は年月六白の時で、気学では六白の日、六白の刻に方位を取るということをします。
何故なら、同じ星を重ねることで星の力を強くする狙いからです。
この方法を気学では「四柱法」と言います。
この場合、あくまで現地に滞在する刻であり、出発する刻ではありません。
こういう時にお水取りをする気学家は沢山います。
こういう場合を年月同会と言ったりしますが、気学でも一部の流派ではあえてこの同盤の時に方位
は取らずに、盤をズラす流派もあります。

年月同盤の時はどの方位も同じ星が当然重なります。
ここで考えて欲しいのが、易の八純卦です。
丁度、各方位とも同じ星が重なるということは、易の八純卦が回っているのと同じことです。
すると易の八純卦が出た場合はウラの卦も出ると言われています。

この場合は、陽爻と陰爻をひっくり返した卦です。
乾 → 坤
兌 → 艮
離 → 坎
震 → 巽
巽 → 震
坎 → 離
艮 → 兌
坤 → 乾

という様にそれぞれの卦の陽爻と陰爻をひっくり返した卦、つまり先天盤の対冲の卦が出るとしています。
ですから、乾為天が出たら必ず坤為地の事象が出るとし、兌為澤なら艮為山の事象が出るとしています。
そして、気学自体は易の影響を多分に受けている占術なので、当然同じ星が重なれば同じ様に裏の卦の事象が出ると考えるのは当然のことです。
但し、ここで気学の場合は裏の事象を易に準じて先天盤の対冲の星が出るとするのでしょうが、
干支九星においては、望月先生の実占の結果から後天盤の対冲の星の事象が出るとしています。
六白 → 四緑
七赤 → 三碧
九紫 → 一白
三碧 → 七赤
四緑 → 六白
一白 → 九紫
八白 → 二黒
二黒 → 八白
五黄 → 陽遁期は八白
    陰遁期は二黒

に変わるとしています。
だから九星においては、その方位からの相生、相尅を考えるだけでなく、裏の星との相生、相尅も考えなくてはいけないと言うことになります。
そうでないと思わぬ事象が出るハズです。

そして吉凶は干支の良し悪しです。
今年の5月や9月に三合方位取りをやられた方は体感していると思いますが、干支を三合にそろえて、九星は自分にとってそんなに良い星でなかったとしても、それなりに良いことが起きているはずです。
私のところにもそう言った報告が来ています。
当然、九星も自分にとって良い九星の方が良いに決まっていますが、例えそうでなくとも干支が吉であれば、充分方位は取れます。
よって、年月同盤の時も干支が良くないと方位を取るのは難しくなります。
多分九星だけ揃えて方位を取ると、自分の吉方であっても最初少し良いことがあって、その後ドカンと落とされることがあると思います。
もしくは全く事象が出ても気が付かないぐらいだと思います。

そしてもう一つ、同盤の時は特殊命しか取れないという点についてですが、確かに原則的には特殊命の人が取ると方位の力をより発揮出来ます。
普通命の人が取ると方位の力を発揮する方位を特殊命の人が取ると、方位の効果はまあまあぐらいしか出ないで、普通命の人がとっても余り方位の力を発揮出来ない方位を特殊命の人が取ると逆に方位の力を発揮すると言います。
では普通命の人は本当に方位をとれないでしょうか?

例えば、今月艮方の九紫を取るとすると、まず九星の廻座星だけを見ると九紫と相生の星は二黒・五黄・八白・三碧・四緑です。
だから通常は 二黒・五黄・八白・三碧・四緑命の特殊命がこの方位を取れる対象となります。
しかし、今月の艮宮は九紫が二つ重なるので、先ほどの話し通り、裏の一白も出ることとなるので、上の五つの命の内、廻座星の九紫と裏の星の一白の両方の星と相生となる星は三碧・四緑だけになります。
そして、この時艮宮に廻座する十二支は年盤辰、月盤丑、対冲の坤宮に廻座する十二支は年盤未、月盤辰になります。
すると先ず、三碧命の十二支は丑、辰、未、酉ですから、
・丑三碧命は月盤で本命の十二支が艮宮に廻っているので使えません。
・辰三碧命は年盤で本命の十二支が艮宮に廻っているので使えません。
・未三碧命は月盤で艮宮に丑が回り定位対冲となるので使えません。
・戌三碧命も同じく年盤で艮宮に対冲支の辰が廻るので定位対冲で使えません。
次に四緑命の十二支は、子、卯、午、酉ですから、
・子四緑命は年の辰と三合、月の丑とは支合で吉。
・卯四緑命は年盤辰と二支並びで日盤に寅がくれば四支並びとなり吉。
・午四緑命は吉凶なし。
・酉四緑命は年盤辰の支合、月盤丑と三合で吉
となります。
よって、この月に艮を使える普通命は、
子四緑と酉四緑
だけとなります。
ただ、この場合も当然日の干支を良い干支にする必要はあります。
この様にすると必ずしも普通命は使えないとは言えなくなります。
ただ、同盤で注意する時でもありますので、敢えて普通命で方位を取る場合は九星と十二支を良いものにして方位を取ることが大切です。
その当たり充分に考えて方位をとって下さい。

公式LINE 友達ボタン

友だち追加