九星には陰陽はない

2020年8月5日

陰陽論は、古代中国の王である伏儀(ふくぎ)が作ったと言われています。この陰陽説は、「世界の根源を陰と陽とする」と言う説で、陰と陽の対立と和合によって全てのものは、生成し衰退するとし、この世の森羅万象を陰と陽に分け、全てのものが陰と陽から成り立っているという考え方です。つまり、その陰と陽のバランスがとれているか、いないかによってあらゆる現象の生成や変化を解明する思想です。

これは、世の中の事象が全て、それだけ単独であるのではなく、陰と陽という対立した形で世界が出来上がっていると考える原理です。そして陰と陽は、お互い消長を繰り返し、陽が極まれば陰がはじまり、陰が極まれば陽がはじまってくるという様にして新たな発展を生む考えです。
この陰と陽の関係を表す言葉として
・「陰極まれば陽になる。陽極まれば陰になる。」
・「満つれば欠くる世のならい、欠くればやがて満つるものかな」
という言葉があり、易に取り入れられ、その原理となり
・「易に太極あり、是両儀を生ず。両儀四象を生じ、四象八卦を生ず」
・「両儀 物には全て表と裏がある。それが陰陽」
と言う陰陽の関係を表現した易の言葉となりました。
ですから、陰陽説では世界というものは、明暗、冷熱、乾湿、火水、天地、表裏、上下凹凸、男女、剛柔、善悪、吉凶などの一対から成り立っていると考えます。 こうして例えば、人間の精神は天の気、つまり陽で、肉体は地の気、つまり陰ということになり、生はその精神と肉体との結合、死は両者の分離であると説きます。

すると、九星を考えた場合、三碧と四緑は、同じ木で対立しています。
また、二黒と八白も同じ土で対立します。
六白と七赤も、同じ金で対立します。
すると、、一白と九紫は、どうでしょうか?
対立しません。

ひとり星だからです。
これを無理矢理対立させますか?
また、五黄は、どうですか?
太極として陰陽がないとしますか?
それで陰陽論が成り立つのでしょうか?

もうひとつの考え方では、干支九星でも気学でも天干、地支、九星として例えばで「甲子一白」と言う様に書きます。
この時、
・天干は天の気、
・地支は地の気、
・九星は人
だとして、この3つが揃って「天地人」とします。

そこで改めて見てみると、先ず天干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十個があり、
地支は、子・丑・寅・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二個があるので、
その組み合わせは、120通りとなり、その内陽干は陽支と、陰干は陰支とのみくっつくので、実際は、60通りとなります。
また九星はと言うと、一般的には一白・八白・六白、・三碧は陽、二黒・四緑・九紫・七赤は陰で、五黄は、陰陽なしとします。

しかし考えて見て下さい。天地人揃って一つならば、天地が、共に陽で人は陰と言う組み合わせがあるのは不自然です。
例えば、甲子四緑の様な場合、これは、あきらかに、陽陽陰の組み合わせになってしまいます。
だから、本来九星に陰陽があるとすれば、この様な星はあってはならない事になります。
陽陽陽か、陰陰陰の組み合わせのみとなります。しかし実際には、陽陽陰陰陰陽の組み合わせはあります。
と言う事は、九星には、陰陽はないのです。天と地の陰陽の偏った気の中で、人のみが陰陽の気を合わせ持つのです。
しかし、九星が廻座する宮に陰陽があるので、これを表す九星にも陰陽があるとしてしまったのです。
例えば坎宮と一白を一緒にしてしまったのです。

だらか、どちらの考えでも、九星に陰陽がないと言われるのでは、ないでしょうか?

多分