2019年12月の閏を入れるのかいれないのか

2020年8月5日

暦で今年の12月に閏を入れるか、入れないかですが、閏を入れる場合、前遠後近九星置閏法と言い、入れない場合は、九星置閏法と言います。
どちらかと言うと、九星置閏法の方が身近で、通常使っている暦の閏の入れ方です。
違いは、前遠後近九星置閏法は、今年の冬至前甲子で閏を入れる。
    九星置閏法は、来年の夏至で閏を入れるというものです。

では、この二つはどの様な法則となっているでしょうか?
まず、簡単な九星置閏法は、夏至前の甲子が夏至より30日以上離れたら閏を入れる。
冬至前の甲子が冬至より30日以上離れたら閏を入れる。
だから、原則冬至、夏至は甲午、乙未になるが、例外として大正5年の冬至と昭和3年の夏至は、癸巳で30日経過していないが、閏が入る。
特に、大正5年の冬至は、癸巳で十数時間30日に満たないだけで年大正6年の夏至が乙未なので、夏至前甲子が夏至より30日以上離れているので、九星置閏法の場合には、ここで閏を入れても良かったと思います。
しかし、昭和3年の場合は、夏至が癸巳で、やはり夏至より甲子日が30日離れていないのと、この年の冬至は丙申で、甲子日が離れ過ぎてしまうので、ここで閏を入れています。

それに対して前遠後近九星置閏法は、原則としてまず夏至・冬至が甲午の場合には、無条件で閏を入れる。
夏至が癸巳で、夏至前甲子が夏至より30日離れていなくても、夏至前甲子日が小満から夏至の間にあれば、閏を入れる。(小満以前まで行ってしまうとダメ)
冬至が癸巳で、冬至前甲子が冬至より30日離れていなくても、冬至前甲子が小雪より前なら、閏を入れる。(小雪の後になるとダメ)
冬至が乙未で、冬至前甲子が30日以上離れていて、冬至前甲子が小雪より前なら、閏を入れる。
となっており、小雪や小満を甲子日が超えるかどうかは、冬至・夏至で変わる様です。

つまり夏至の場合には、夏至前甲子日が、必ず夏至の一つ前の中気である小満の後にきて、冬至の場合は、冬至前甲子日が、必ず冬至の一つ前の中気である小雪の前に来ています。
非常に複雑です。

でもこんなマニアックな内容を何人の人がわかるでしょうか?わからないだろうなあ
でも最近は、この閏の解明に結構な時間を費やしました。知らなきゃなんてことない事なんですがね。



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