干支九星とは?太陽と地球のエネルギーを読み解く「大気現象学」

干支九星は、別名「大気現象学」とも称される占術です。
その学問的基盤は、中国の占術理論の神髄をまとめた『陰陽五要奇書』の中に収められている『郭氏元経』にあります。
昭和の時代、飯田雄康(祐久)先生や望月治先生が、それまでの九星術に加え、飯田天涯先生が提唱された「方相学」など、古今の方鑑における優れた要素を「良いとこ取り」する形で集大成し、現代に活かせる体系としてまとめ上げられました。
ここで肝心なのは、干支九星は望月治先生らが一から創作したものではなく、古来より伝わる伝統的な知恵を再編纂し、昇華させたものであるという点です。

一言で表現するならば、干支九星とは「気の動きを読み取り、我々の日常生活に資するための占術」です。
目に見えない事象の裏側に潜む背景を予測し、より良い未来を切り拓くために活用される占いです。
具体的には、十干・十二支・九星の三要素を用い、緻密な暦の運用に基づいて鑑定を行います。

冒頭に記した「大気現象」という呼称については、八声学寮(現・東洋学林)の中台正治先生が主宰された「大気現象会」から受け継いだ名称であり、望月治先生のあらゆる著書の表紙にも刻まれています。
飯田天涯先生が説いた「方鑑(方位学)の原理」とは、一言で言えば「太陽と地球と人間が織りなす密接な三位一体の相関関係」に他なりません。

まず、すべての生命エネルギーの源である太陽に注目します。
地球は太陽の周りを自転しながら公転しているため、太陽から受ける光や熱といったエネルギーは、刻一刻と変化し続けています。
この絶え間ない変化が、地上に「四季」という季節の巡りや、「昼夜」という一日のリズムをもたらします。
このとき重要なのが、太陽のエネルギーはただ漫然と降り注いでいるのではなく、「方位」という特定の角度を通じて、地球上のあらゆる物質(空気、水、土、植物など)に固有の性質を染み込ませているという点です。

例えば、東から昇る太陽の気と、西に沈む太陽の気では、物質に与える影響が全く異なります。こうして太陽が方位の中に一定の「自然界の法則」を生み出し、その方位の気を含んだ物質や環境が、そこで生きる人間に直接的な影響を及ぼします。つまり、太陽の力が地球の動きによって特定の方位エネルギーへと変換され、それが巡り巡って人間の運命(バイオリズムや吉凶)を左右することになるのです。

この「太陽・地球・人間」という三者のダイナミックな連動性を重んじる考え方こそが、干支九星の根幹をなす「方位の三大原則」です。
望月治先生が「大気現象(学)」という言葉にこだわり続けたのも、私たちの周囲に満ちているこの「目に見えない太陽と地球のエネルギー(=大気)」が、単なる空間ではなく、「常に変化し、現象(運命)を引き起こす生きた力」であることを強調したかったからだと言えるでしょう。

そのため、この学問では方位を測る際、単なる磁石の指す方向(磁北)ではなく、地球の自転軸に基づいた「真北」を基準とします。
そして、「真北」の先は北極星に繋がります。
それは、この占術が単なる迷信ではなく、宇宙と地球の運行という壮大な物理的法則に基づいた「天体と人間との対話」であるからに他なりません。

干支九星の理念によれば、生年月日が異なる一人ひとりの人間には、それぞれ異なる「気」が働いています。

それによって独自の性格や宿命的な運勢が現れますが、決してそれだけで終わるものではありません。日々の行動の結果が新たな「気」の変化を呼び込み、その変化に相応する形で新しい運命が拓かれていくのです。

また、本術は方位を用いた能動的な開運術を主軸としながらも、神仏の加護や先祖供養、墓相といった多岐にわたる手法を網羅しています。
これは、過去に存在した優れた開運法や、埋もれていた有益な知恵をすべて集約した結果です。
この点においては、望月治先生の功績は計り知れないものがあったと思います。
そして、開運や問題解決にあたっては、すべて「鑑定盤」の理論的な範疇から逸脱することなく導き出す点が、大きな特徴となっています。

もちろん、人間がたどる一生における遺伝、環境、教育、あるいは社会的な苦情のすべてを100%解決できるわけではありません。
しかし、鑑定盤によって予断される人事百般の事象は、驚くほど確実に的中します。
そして、この術を正しく用いる人の人生を、必ずや幸福で実りある方向へと導いてくれるもの、それが「干支九星」という学問なのです。

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Posted by 朱烈