再度閏について

2022年3月13日

最近、このことはもう書かないと思っていたが、干支九星を中途半端にやる占い師が裏で吠えているという声を耳にした。
それでそのblogを読んでみたが、閏について、どうも一言あるらしい。
所謂、「天象学会」の万年暦に異論を唱えたのが気に入らないらしい。
でも読んでみると、実にくだらない話である。
全く、暦を理解しようとしないで、単に自説と違うからおかしいと吠えているだけで滑稽である。
ただ、私がどうしてこの「天象学会」の暦について疑問を持ったのかは書いておこうと思う。

まず、最初、私も九星の閏は、夏至や冬至の日と直近の甲子の日が30日を越えたら閏を入れると思っていた」を知った時から、暦を見直してみたのがはじまりである。
つまり、どの様なタイミングで閏が入っているのか、もう一度検証してみることから始まったのである。
もちろん使う暦は「天象学会」の暦である。
すると、過去において、昭和3年の夏は夏至が癸巳で、大正5年の冬は冬至が癸巳で閏が入れてあるのである。
この2回が疑問になったので実際にはどの様な法則で閏が入っているのか?
ということをとことん調べることになったのである。

つまり、普通は、冬至や夏至が甲午(31番目)及び乙未(32番目)になった時、つまり冬至、夏至と直近の甲子の間が30日以上になったタイミングで閏を入れるのだが、この2回については、この法則が明らかに当てはまらないのである。
つまり29日で閏を入れているのである。
そこで、各年の冬至や夏至の日時を調べ、この前後の甲子日の始まりの日時を調べ、この甲子日の前後の節気を調べたのである。つまり小満と大暑、小雪と大寒の日である。
何故なら、この節気を甲子日が越えるかどうかも関わると言うことを聞いていたし、その様に書いた文章もあったからである。
ただ、結論から言うとこの節気は閏とは関係ないということがわかったのである。
つまり、5年乃至6年周期で甲子日がこの節気の前後を往ったり来たりしているからである。
そして、冬至や夏至から実際にこの前後の甲子日がどれくらいの日時離れているかを1900年に遡って2032年まで調べたのである。
その結果、30日を越えたら閏を入れるのではなく、30日に一番近づく年の夏至の時か冬至の時に閏を入れると昭和3年と大正5年の場合も、その他の閏もこの法則に一致することになったのである。
ただ、そうすると、当然2019年の冬至の時や、2008年の夏至の時はどうなるのか?
また2031年の冬至の時はどうするのか?
という疑問が出て来る。
これらを全て満たす法則を見つけると、先ほどの直近の甲子日が30日に一番近い年の夏至か冬至の時に閏を入れるとすると、全て説明がつくのである。
それが、たまたま、望月先生の「前遠後近置閏法」と一致しただけである。

そしてこの法則の閏が入っている暦が東海林秀樹先生の暦だっただけである。
(実際にはこの暦にも別の意味で悩まされたところはある。)
大体この置閏法は明治時代に尾島碩聞も発表している説である。
また、閏は30日ではなく、60日である。
夏至の時に入れる閏は、前半30日は陽遁で後半30日は陰遁であり、冬至の時に入れる閏は前半30日が陰遁で、後半30日が陽遁である。そして閏が終わると上元がはじまるのである。
30日で陰遁陽遁が切り替わるため、夏至の時は、三碧が癸巳三碧、甲午三碧と2回続くし、冬至の時は、癸巳七赤、甲午七赤と七赤が2回続くのである。

しかし、全く自分でキチンと問題を解かないで、単に他人の説を否定していたのにあきれて、思わず書いてしまった。
もし、180日+30日で閏を入れるのが正しいなら、是非前の2回の閏についてと2019年についてを説明して欲しいものである。
そもそも、その占い師は、自分は望月先生の孫弟子と名乗っている様だが、とある先生の単なる生徒らしい。
もう少し勉強した方が良いと思うし、きちんと検証をしてからその根拠を示して意見して欲しいと思う。
人に意見するのは、それからでも良いと思う。
というか、2億5千年は早いと思う。
他の記事にも一言あるが、取りあえず、閏についてはキチンと説明しておく。

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