方位の分界を考える

2020年8月6日

気学の方位の角度は普通30°60°です。四正が30°四偶が60°です。真気学系統では家相も30°60°の様です。
中には、方位取りは、30°60°で家相は全方位45°で取るという流派もあります。また、全て45°という流派もあります。
中には変わったとこでは、家相で家は45°だが、庭は30°60°で見て家相には含めないと言った流派もあります。

多分、最初は、気学を習うと30°60°で習う人が多いと思います。
しかし、色々考えて見ると、まず園田真次郎先生の宗家が2代目の前沢一光先生の時に45°に変えている点や、他の方位学は、殆どが45°である点、また郭氏元経などを見ても45°で説明してあるので、45°が正しいのではないか?と思い、私は45°で方位を取っています。それの方が二十四山も使えますから。それに実際に45°で方位を取っても何もおかしなことが起こりませんから。
皆さんは方位をどの様に分界していますか?
そして方位を30°60°で取る場合、根拠は十二支になり、四正は、十二支一つ、四偶は十二支2つとなります。
例えば
北30°は子の範囲、艮60°は丑寅の範囲と言うものです。すると五行を見る場合、子は水で丑は土、寅は木となり、木の卯に続きますが、ある地点からいきなり水が土に変わったり、土がいきなり木に変わったりするわけではありませんので、考え方として五行の交じり合うところがあると考えるのが普通だと思います。そして五行が徐々に変化して行くと言う考え方です。
すると十二支だけで考えた場合、例えば丑の土は、丑が水と土を含み、寅が土と木を含むと言うことになりますので、純粋な五行の十二支が減ります。これは、どちらかと言うと四柱推命で用いる蔵干の考え方に近いものがあります。
但し、蔵干には、余計なものが入るので話しがややこしくなるので今は、省きます。ならば、二十四山で考えると北(癸・子・壬)・艮(丑・艮・寅)・東(甲・卯)となり十二支の各五行の間にそれぞれ十干と艮・巽・坤・乾の緩衝地帯があり、徐々に五行が変化して行くことがわかります。(これでも土だけは、他気が入りますが・・・)
<すると二十四山を採用すると、一山15°なので、どうしても一方位は45°となってしまいます。よって方位の分界は45°の方が方位としてはっきりしているのではないか?と思います。
まーこれだけではないと思いますが・・・
ただ例え45°を採用したとしてもそれぞれの五行や含む干を考えると、大変難しい問題です。奥が深い問題です。

それに加えて磁北が移動していると言うこともあります。調べて見ると確かに、かなりの距離を北極圏内で動いている様です。
実際、2010年に発表された国土地理院の磁気偏角一覧図を見ても東京近辺は7°以上になっています。今までは、長いこと6.5°が通説でした。
ですから、真北を取る場合も6.5°東に傾けるとしていました。
だから偏角を考慮する場合、東京近郊では、7°の偏角をみなければなりません。
2000年版でも6.5°と7°の場所がありましたが、2010年版では、東京は全て7°になっています。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/menu_03/magnetic_chart.html#jikihenkaku
こういうことを考えて方位を使う必要があると思います。皆さんもよくよくお考え下さい。

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