七赤の事象

2021年2月26日

今日は、七赤について話しをしようと思います。

七赤の易象は兌です。
方位は、西です。
十二支は、酉です。
時間に取れば、酉刻(5:00~7:00PM)
五行は金
家族で言うと、少女です。

七赤の元である兌は、乾の上爻が陰爻であり、3分の1だけ真ん中がありません。
だから、兌は、全陽の乾から少しだけ欠けていますので、欠ける、不足、一爻不足、毀折となります。
また、陰爻の部分を刃と取り、七赤は、刃物と見ます。
また、この陰爻の部分の真ん中の開いている部分を口とします。
ですから、口に関する事は、七赤になります。
会話、喋る、飲食、口論、歌、笑い等。
そして、笑いは、やがて悦びとなります。

また、兌の形は、上爻の開いたところを水を通す沢とみたり、反対に水を、溜める沼としたり、木の桶と見たりします。
ただ、兌の水は、止水であり、坎の流水ではありません。

そして、七赤を金銭とするのは、七赤が金性であり、悦びの事象を持つので、金銭となりました。
ただし、七赤のお金は、小銭、流通金融です。不思議と水の場合は、止まった水ですが、お金の場合は、流れるお金を指します。
七赤は、方位だと西です。西は、いわゆる西方浄土ですから、阿弥陀如来と言う意味があります。
また、このあたりから、西方浄土は死んだ後行くところですから、引退と言う意味も出て、兌宮は、引退するには、良い時期とも言われます。
実際に乾宮で忙しかった人も兌宮に入ると不思議と生活が落ち着きます。

そして、この様に兌の卦は、乾の卦から派生した卦で、上爻の欠けた部分がなかなか重要です。
易の世界では、巽は、倒兌とも言い、兌として見る事もあります。
だから、七赤を理解するには、兌の卦を理解する事です。

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